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インフレーション理論

ビッグバンのあと、インフレが起きた。

もちろん金融ビッグバンの不安におののく20世紀末の日本、というチッボケな世界ではない。

大宇宙でのことだ。

そもそもビッグバン宇宙論がそれなりに確立されると、直ちにビッグバン宇宙論では説明し難い事柄があるってことが指摘された。

主な問題がふたつ出された。

ひとつは地平線の問題といわれているもの。なぜ宇宙はこれほどまでに一様で等方的なのか、である。

ここで地平線とは、観測者つまりはアナタのことを中心に、宇宙のこれまでの時間内に光速度で情報交換できた範囲の境界線である。

それに対し、宇宙がビッグバンし始めた際の膨張速度はとてつもなくでかかった。

それというのも、物の移動ではないので、光速度が最大という相対性理論の制限は受けないからだ。

宇宙背景放射の場合、その放射がビッグバン後30万年縫った時点で出たものとすると、それが達する範囲は、天空上、2から3度以内の角度である。

その角度から離れた領域からくる背景放射は、お互いの地平線外からやってきたものである。

それなのに、ピタッと宇宙背景放射が絶対温度3度を指し示す。

それはあたかもジグソーパズルの各庁の青空の色を別々の人が描いてもらったとして、その青空のトーンがピタッと合ったような不思議さである。

これが地平線の問題。

もうひとつは、平坦さの問題である。

宇宙の物質密度がある臨界密度より大きければ宇宙は有限であり、いつかは収縮に転じる。

小さければ無限に膨張し続ける。

いろいろ調べると、宇宙の物質密度と臨界密度とがほぼ等しいことがわかった。

いったいどうしてそうなのかがわからん、という問題。

こういう問題を、1981年、日本の佐藤勝彦とアメリカのダースの両教授が、それぞれ独立に解いた。

それがインフレーション理論である。とてつもない速度で一気に膨張したからだ、というのた。

ジグソーパズルのたとえでいうと、実は一人が一気に空の色を描いたあとで、切り離した、というようなもの。

平坦さの問題も、物質密度と臨界密度とが等しい形で一気に拡がったからだとされている。

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