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ガイア

生きている地球をガイアと名づけたのは、の項でも述べたように、あのシビアな漂流記『蝿の王』を書いたウィリアム・ゴールディング。

しかし産みの親は、なんといっても、ジェイムズ・E・ラブロック。

ラブロックはイギリス人。1920年生まれの、在野というかフリーというほうがむしろ似つかわしい科学者。

数十の特許権やハイテク企業の顧問、著書の印税などで生活している。

60年代の初期にアメリカで暮らしたときは生計が苦しく、稀少な血液型の自らの血を売って、五人家族の家計を助けたほど。

NASAに雇われて研究したとき、自分を火星に立たせ(もちろんアタマのなかで)、火星から地球を見ると、大気中に酸素が多いのに改めて驚き、ガイアの着想を得た。

火星には生命が存在し得ないという結論を出し、NASAはクビになった。

火星探査を進めたいNASAは、その反対を望んでいた。

ラブロックは電子捕獲型ガス検出器を発明し、フロンガス汚染を世界で最初に瞑ぎあてたが、その危険性をガンとして認めようとはしなかった。

ガイアがオゾン問題を処理すると考えていたのだ。

発見して20年後に、しぶしぶ自らの犯ちを認めた。

ラブロックのガイア仮説に飛び付いたのは熱狂的な自然保護論やニューエイジ運動をすすめていた者たちのほかに、環境汚染の張本人たちもいた。

いずれにせよ、ガイアの命名は素晴らしいアイデアだった。

ガイア仮説を思いつき、世に問う本人も舞い上がらせるほどだった。

そりゃあ、そうでしょうなぁ。我々が、生きている女神の胎内で暮らしているんだってことは、我々の想像力を喚起しますよねぇ。

えっ、逆に気持ち悪くなるって。そりゃあ、お気の毒。

しかし、ラブロック一人だけだったら、ガイア仮説も「おもしろい、まぶしいばかりのアイデアの寄せ集め、というだけのもの」になりかねなかった、と評する向きもある。

そこに現われたのが、リン・マーグリス。

そう、あの細胞共生進化説を唱えた、あの女性。

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