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ベルクマンの法則

体の大きい動物は長生きしやすい。えっ、どうしてかって。ご説明申し上げよう。

まず、体表面積から放散熱量は単位面積当たり一定とする。

体の大きな動物では、二乗三乗の法則により、単位重量当たりの体表面積が小さくなる。

そこで、単位重量当たりの発熱量は小さくて済み、体の大きさのわりにはエネルギーの消費が少なく、消耗度が低く、長生きしやすい。

さて、ベルクマンの法則は恒温動物、とりわけ哺乳類に当てはまるが、大型化は動物の進化に広く見られる傾向でもある。

なぜなら、動物のからだがでかいと体積のわりに熱の消費が少なく、食物摂取量が少なくて済むので資源の利用からいっても有利だからだ。

草食動物では襲ってくる肉食獣に対し、防衛戦が有利というメリットもある。

大型化にはデメリットもある。放熱がしにくい。

鼻腔のなかの粘膜をくねくねさせ、表面積を増やしたり、犬などはそれでは間に合わず、舌を出す。

空冷式ではなく、水冷式。

つまり汗を出す動物も現われた。

そういう動物、つまり我々の新生児や乳児の時期では逆に体の表面積が単位体量当たりで大きく、水分を失いやすい。

14歳から18歳で必要とする水分の3倍以上を補給していかなくてはならない。

温血動物も、体のなかの血球は小さい方がいい。

細胞膜を介して酸素や二酸化炭素などをやりとりしているので、その表面積が相対的に大きい方がいいからだ。

動物では大型化の傾向があるが、単細胞の微生物では、体の小ささを生かしきる。

単細胞をサイコロ状の立方体だとしよう。その一辺を二倍すると、表面積は四倍、体積は八倍になる。

生命工場の現場は八倍になった細胞内でやるのに、物資のやりとりをする表面は四倍では、効率を二倍にしないと間に合わない。

で、細胞膜をくねくねと入り込ませ、より複雑な体制へと進化し、原核細胞から真核細胞へと進化したという説がある。

微小な体の原核細胞のままがいいと決断したのが、この地球上にうじゃうじゃいる微生物たちの大半だ。

そのほうが身軽だし、液体や気体に浮かぶ生活には、小型であるのがサイコーだ。それに長生きしないで、突然変異をつぎつぎに起こし、環境に適応していけるのだから。

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