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「北朝鮮のスキー場でも実施を」平昌五輪「南北分散開催案」の怪(サンデー毎日 2017年7月9日号)

利用する雪上競技のようだ。また、アイスホッケー女子では南北合同チームの結成も検討しているという。

5月に発足した韓国の文在寅大統領は、これまでの政権とは違い、北朝鮮政策では積極姿勢で取り組むことを明らかにしている。そのため、発足直後から何らかの提案がなされることは確実視されていた。

日韓共催となった02年のサッカーワールドカップのように、本来は一国が原則の大会を共催に持ち込んだり、さらには1991年に千葉県で行われた世界卓球選手権で南北統一チームが結成されるなど、共催といえば韓国のお家芸。だが、今回ばかりは、これまでとは違うハードルが待ち構えている。

―つは、国際社会で対北制裁が続けられている中、五輪の北朝鮮との分散開催が適切かどうか、だ。イベントにはカネがかかるが、同時にカネも入る。「それが北朝鮮を利する」と、米国など制裁主導国から反対の声が上がる可能性は高い。さらには、分散開催案を巡る国際オリンピック委員会や各スポーツ団体との交渉も困難を極めそうだ。

また、会場として検討されている馬息嶺スキー場は、13年にオープンした、金正恩朝鮮労働党委員長が鳴り物入りで完成させた施設。

そこを世界的イベントとして利用するとなれば、「北朝鮮の国威発揚に簡単に利用されてしまう」と韓国内外から強い懸念も出てくるのは間違いない。

開催まで1年を切った段階で、その真意が読めないような提案をした韓国。「文新政権の北朝鮮戦略がまだないということ」(韓国の北朝鮮専門記者)であれば、提案をもう一度、練り直した方がいい。


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